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沖縄あぐー豚とフレンチの幸福な出逢い

「豚一頭まるごと使ったフレンチを」

ある新婦さまと婚礼料理の打合せをした時のこと。
彼女の伯父さまが、沖縄で「あぐー豚」という希少な豚の原種育成をされていて、その豚を婚礼料理に使えますか?と相談を受けました。
「あぐー豚」の原種は非常にめずらしく、育てるのに手間暇がかかります。
そんな大切に育てられた豚をぜひ、ゲストに召し上がってもらいたいという新郎新婦の気持ちにとても感銘を受け、
オリジナルのメインディッシュを作ることにしました。

まずは、生産者である伯父さまに電話をしました。
「あぐー豚」の育成にかける情熱がひしひしと伝わってきて、料理人として「ぜひ、その豚を使って料理がしたい!」と思わせられました。
また、「あぐー豚」によって地域の活性化をも視野に入れた活動をされていて、私自身、とても勉強になりました。
そこで、生産者ならではの問題提起が。
それは、「ロースやバラ肉といった部位はよく消費されるが、一方で、腕肉やモモ肉はあまり好まれないため、
その部位の有効な使い道に困っている」という実情でした。
私は「どの部位もムダにせず、一頭まるごと料理します」と約束しました。
なぜなら、「1つの食材を分解し、それぞれの部位に適した調理をし、皿に戻す、それこそがフランス料理の伝統的な考え方だからです。

豚の骨や筋から取ったジュをソースに

こうして、豚一頭まるごと使ったフレンチのフルコース作りが始まりました。
ロースは、肉本来の味や香りを楽しむべくシンプルなローストに。
腕、バラ肉、背脂はミンチにし、香辛料とハーブでカイエット仕立てに。
付け合わせには、沖縄特産の島唐辛子を効かせた夏野菜のトマト煮込みと、青パパイヤのサラダ。
サラダのソースには、豚の骨や筋から取ったシンプルなジュを。
いちばん気を遣ったのは、「あぐー豚」本来の良さを消さないようにすること。
なぜなら、豚特有の臭みがまったくなく、脂の香りや甘みがクリアに感じられるほどだったからです。
そしてついに、沖縄生まれの豚肉と、沖縄の食材で作ったフランス料理が完成。
新郎新婦はもちろんのこと、ゲストのみなさまにもたいへん喜んでいただけました!
この新郎新婦は今も、結婚記念日にはレストランを訪れてくださいます。

私自身、とても大きな幸福をいただきました。
情熱あふれる生産者さんとの出逢い、こだわりの食材を調理できることへの感謝と感動・・・。
これからも既存のメニューにとらわれることなく、新郎新婦の想いが詰まった婚礼料理を作っていこう、そう感じた出来事でした。

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