ブライダルフェアにおける婚礼料理の試食は、新郎新婦が会場を決定するうえでの大きなポイントです。
「結婚式をするなら、料理が美味しい会場で」「披露宴に来てくださるすべての方に喜んでもらいたい」という声をよく耳にするからです。
とくに、バリューマネジメントグループの運営する結婚式場には、料理に期待して見学に来られるお客様も少なくありません。
フレンチレストランを併設している会場が多いからです。つまり、料理が美味しいのは当たり前なのです。
そこで、ブライダルフェアではまず、シェフが新郎新婦の元へご挨拶に向かいます。
実は、お客様の前でお話しすることが得意な料理人は、ほとんどいません。
ものすごく緊張します。しかしシェフも人間、料理に対する想いやこだわりを言葉で伝えたいから、ご挨拶に向かうのです。
人として大切な人間関係を築き、心と心の架け橋を作るために。
とはいえ、苦手な分野を克服するには努力が必要なので、バリューマネジメントグループのシェフは、ヒューマンスキルアップ研修を受けています。
ヒューマンスキルとは、業種に関係なく共通して求められる能力や技術のことで、良好な人間関係を築くために必要なスキルと言われています。
例えば、相手の話をしっかり聞くことができる(傾聴)、相手と話し合いながら自分の意見を正しく伝えることができる(交渉力)など。
お客様の話を傾聴するにはまず、相手の信頼を得ることが不可欠です。
また、その信頼を得るには、スタッフの間に信頼関係があることが前提となります。
そこで研修では、後輩たちの前で自分のライフスタイルに関するエピソードを披露したり、
ブラインドウォークなどを行ったりして、仕事以外のコミュニケーションを深めつつ信頼関係を築いています。
さらに、スタッフ一人ひとりの強みを理解し共有する研修を重ねることによって、それぞれの業務を振り分けています。
他の会場にはない、チーム力のあるキッチンになっているのはこのためです。
「チーム力」という雰囲気のよさは、お客様に必ず伝わっているもので、
「披露宴でのスタッフの対応が素晴らしかった」といった感想を寄せていただくことも。
そしてこの「チーム力」のおかげで、シェフは笑顔で挨拶に向かい、想いを100%伝えることができているのです。
料理には、シェフの人柄が表れます。
ただ料理を作るのではなく、人として大切なことを求め続けていく、そんな料理人でありたいと願っています。